エフキュア®コンクリート初適用
大阪府発注の柳谷川渡河橋上部工事でプレテンション方式スラブ橋桁に、当社開発のエフキュア®コンクリートが初めて適用されました。
CO₂排出量を60%削減し、製造工程の短縮により生産性を向上
エフキュア®コンクリートは、スランプフロー45㎝の締固めを必要とする高流動コンクリートを採用して生産性の向上を図り、添加剤を配合することで年間を通して蒸気養生を行わずに早期の強度発現性を実現する。ボイラーを稼働するためのA重油を使用しないため、工場の製造に関わる燃料消費によるCO₂排出量を約60%削減できる。
プレテンション方式スラブ橋桁は当社の滋賀工場で11月下旬から12月中旬の冬期に製造された。通常のコンクリートは翌日のプレストレス導入に必要な圧縮強度を得るために蒸気養生で強度促進を図る必要があるが、エフキュア®コンクリートを採用したことで蒸気養生を行わずにプレストレス導入に必要な材齢15~17時間で所定の強度を満足している。
製造工程の中で、打込み時間や仕上げ時間が短縮され,さらにバイブレータによる締固め作業を減らせたことで、従来と比べて打設作業の生産性も約30%向上した。
今後、工場で製作するプレキャストコンクリート製品にエフキュア®コンクリートを積極的に採用し、低炭素化と生産性向上を図っていく。

柳谷川渡河橋上部工事(大阪府):プレテンション方式スラブ橋桁